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【WALL_okinawa】土地の“声”と“痕跡”を読み解く音楽家・美術家 梅原徹による新作個展「Our Holes」開催

  • 2025.11.27
  • INFORMATION, LOUNGE

グランディスタイル 沖縄 読谷 ホテル&リゾートでは、2025年12月5日(金)よりホテル3F WALL_okinawa にて、音楽家・美術家の梅原徹による約2年ぶり、沖縄では初となる個展「Our Holes」を開催いたします。

音楽家・美術家として領域横断的に活動する梅原徹は、都市と環境の構造が生み出す時空間的なダイナミクスに着目し、そこに潜むリアリティやフィクションへと向き合う音響作品を制作してきました。

本展「Our Holes」では、梅原が「沖縄の磁場」と呼ぶ場所を起点に、滞在リサーチで採集した風景や痕跡のフロッタージュ原画をもとに、琉球藍研究所と協働し、〈RYUKYU BLUE®〉を用いた染色作品を制作。そこに現地で収音した音やテキスタイル、風景のイメージなど、多層的な素材を重ね合わせることで、複数の時間と境界が交差する新たな空間を構築します。

さらに、本展では、完成した染色作品をあえて裁断し、その断片を来場者が自身の名前を入れることで受け取り、持ち帰ることができます。
作品は「制作 → 解体 → 分配」のプロセスを経て、他者へと手渡されていきます。
こうしたプロセスそのものを作品と捉え、複雑化した現代社会の”多孔体”としての在り方を浮かび上がらせます。

視覚や聴覚、そして重なり合う時間軸が響き合う本展では、
沖縄という土地がもつ“気配”や“揺らぎ”を、五感を通じて味わうことができます。

なお、初日の12月5日(金)15時からはオープニングレセプションを開催いたします。
作家も在廊予定ですので、ぜひこの機会にご来場ください。

◆ アーティストコメント ◆
数学のグラフ理論の分野で有名な「四色定理」という定理があります。「球面上のあらゆる領域の塗り分けには最小で4つの色があれば十分である」というこの定理は、かつて多くの数学者を悩ませてきました。

しかしトポロジーの世界において、地球のような「球面」と、ドーナツのような穴を持つ「トーラス」は決定的に異なる性質を持ちます。球面上の地図は4つの色があれば塗り分けが可能ですが、そこにたった一つの穴が空くだけで、その調和を保つためには7つの色が必要となるのです。

現代社会をこの視座で捉えたとき、もはや私たちは一つの滑らかな球面上には生きていません。テクノロジーの加速度的な進化により、国境や言語はより抽象的なものとなり、日々を流れる様々なニュースは残酷なまでにシミラーなものとして私たちの日常を次々と横切っていきます。極度に細分化された個々人によってハニカム構造のように複雑化した現代社会は、極めて高次な多孔体へと変容していると言えるでしょう。

本展は、沖縄という土地、藍染とのコラボレーションを通じ、この複雑怪奇なトポロジーを空間に立ち上げる試みです。かつて地図上で境界を引くために用いられた「色」は、ここでは境界を無化し、あるいは無限の差異を肯定するための触媒として機能します。

あらゆる分断を乗り超え得るパーソナリティの連続体として、この社会を「藍」という1つの色相の中に捉え直すこと。私たちの開けた穴の向こう側に、どのような景色が広がっているのか。沖縄という磁場の上で、その在り方を問い直します。

梅原徹

◆◆◆

アーティストプロフィール

■梅原徹

1996年神奈川県生まれ。都市と環境の構造が生み出す時空間的なダイナミクスと、そこに見えかくれするリアリティ、或いはフィクションへとアプローチした音響作品を制作している。

映像やダンス作品の劇伴制作、海外レーベルからのアルバムリリースやミックスの提供など活動分野は多岐にわたる。ドイツ/デュッセルドルフでの在住経験を経て、2018年横浜国立大学理工学部卒業。2020年東京藝術大学大学院美術研究科修了。近年の主な活動として、個展「Rumble」(The 5th floor、東京、2024)や、個展「Parallax +Drive」(Arts ISOZAKI、水戸、2023)、グループ展として「ATAMI ART GRANT 2023」(熱海、2023)、「TRANSLATION for ALL」(渋谷PARCO、東京、2023)への参加など。2024年12月、英small méasuresより2ndアルバム「Ephemeral」をリリース。
Instagram:https://www.instagram.com/tetsu_umehara/

■琉球藍研究所

化学染料では表現する事の出来ない独特の風合いと深みを持った琉球藍の色を、「RYUKYU BLUE®」と名付け、自ら畑を耕し、植物を育て、染料を作り、染加工まで一貫して行い、藍の可能性を探求する。
Instagram:https://www.instagram.com/ryukyu_indigo_labo/

◆◆◆

■展示概要
梅原徹 個展「Our Holes」Material / Craft Collaboration with 琉球藍研究所

会期:2025年12月5日(金)―2026年3月
時間:18:00 – 22:00
会場:WALL_okinawa
TEL:098-987-8300
入場方法:ご予約は不要ですが、混雑時は入場数を規制させていただく場合がございますので、事前のご予約をお勧めしております
企画:MEET YOUR ART
グラフィックデザイン:栗山サキ

《OPENING RECEPTION》
日程:2025年12月5日(金)15:00-17:00
会場:WALL_okinawa
入場:無料
※作家の在廊を予定しております。